このディレクトリの索引
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#  文学を課題に積極的に取り込もう。それは直感的な理解の大きな弼けとなるだろう。
#  そして、文学を対象にしたプログラミング。そこはPrologの独壇場の世界だ。
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#  万葉集巻七1082は
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#  水底の玉さへ清く見ゆべくも照る月夜かも夜のふけゆけば
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#  であるが、この句の順序を入れ替えてみると、
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#  水底の夜のふけゆけば見ゆべくも玉さへ清く照る月夜かも
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#  やや古今集的な味わいの作となる。
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%  万葉集の歌のように仕様に理解しにくい部分があれば例えば順序を入れ替える。
%  何が起きるかがここでのはなし。
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%  最初に元々の万葉集の歌を定義する。

水底の玉さへ清く見ゆべくも照る月夜かも夜のふけゆけば :-
        水底の,
        玉さへ清く,
        見ゆべくも,
        照る月夜かも,
        夜のふけゆけば.

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%  夜が深くなれば益々月の光もまして、という心の歌なのだが、
%  照る月夜かも夜のふけゆけば
%  は万葉振りではあるが接続は自然ではない。そこで以下のように
%  句の順番を入れ替えて、流れを自然にしてみた。
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水底の玉さへ清く見ゆべくも照る月夜かも夜のふけゆけば :-
        水底の夜のふけゆけば見ゆべくも玉さへ清く照る月夜かも.

水底の夜のふけゆけば見ゆべくも玉さへ清く照る月夜かも :-
        水底の,
        夜のふけゆけば,
        見ゆべくも,
        玉さへ清く,
        照る月夜かも.

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%  仕様は多くの場合不完全である。プログラマはそれを補正しながら
%  定義していくものだが、結果として、仕様と微妙な食い違いが生じる。
%  この例では、以下の二点が気にかかる。
%  1) 副目標の順序を入れ替えて同じ意味が保てるか?
%  2) 順序を入れ替えた仕様からは抜け落ちた意味がありそうだが、
%     その点は大丈夫であろうか?
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%  歌を例題にしたのはこの 2) について考察して、理解を深めるのに適しているから。
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